本当に自分らしい英語を身につけたいなら、「言語」と「カルチャー」をセットで考えるとわかりやすいで。

うわべだけの英語を、猿真似のように繰り返すだけでは英語は身につかん。もう、何度となくそんなことを言ってきたんやけども。それでもイマイチぴんときてへんのなら、こういう考え方をしてみたらどうやろか?

 

たとえば、あんた自身がPCやとしよう。日本で生まれ育った日本人のあんたは、日本の文化をベースにして日本語を操っている。これはつまり、日本のカルチャーというOSの上で、日本語というアプリを走らせているということや。

 

そこに、英語という新しいアプリを入れて動かそうとしても、そもそもOSとの相性が悪い。いちいち余計なメモリを使ったり、フリーズしてしまったりするのを想像するのは簡単やろ?

 

だから、英語と相性のいいOSを導入することを考えるべきなんや。英語と相性のいいOSというのは、英語圏のカルチャーということ。英語圏のカルチャーを理解し、自分のものにした上で英語と接すれば、英語はきちんと身につくはずや。そう、目指すのは英語圏文化と日本語圏文化の、デュアルOSというになるんやろな。

 

文化そのものに適応する「Intercultual Communication」という考え方があります。

日本において「異文化コミュニケーションは重要だよ」という文脈の中で、よく使われるのが「Cross-Cultual Communication」っていう言葉。これは文化と文化の間をCross(交差)しながら行ったり来たりすると定義できます。もうひとつの文化のことを理解して、見識を広げよう、というイメージです。

 

実は、仙人様が言っていた考え方に似た言葉として、もうひとつ面白い言葉があります。それは、「Intercultual Communication」という言葉です。この「Intercultual Communication」は、ふたつの文化の間に存在する壁を突き破って、向こうの文化にInterする(入り込む)というイメージです。そうすることで、その文化のセンスや価値観をも自分に取り入れよう、という姿勢ですね。Interできれば、単に異文化を知るだけで終わらずに、その文化の中でも適応できる自分を構築できる、そういう考え方です。

 

仙人様の言う「英語圏の文化というOSをインストールしろ」というのは、こういうことだと思うのです。カルチャーというOSは、どれが良くてどれが悪い、というものではありませんよね。純粋にそこに存在するものです。デュアルOSが実現できれば、そこには日本のカルチャーやあなたの価値観を、きちんと英語圏のカルチャーに融合させた英語が身につくはず。そしてそれは、強烈な個性になるのではないでしょうか。

 

 

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