今どき、「スポ根」式の英会話スクールとかアホちゃうか?

あんなぁ。ほんの数年前まで、中高生の部活のあり方が問題視されてきたやろ?

 

根性論で「勝手に水飲むな!」「新人は1年間筋トレと球拾いやるのが当たり前!」「千本ノックは基本や!」「監督の言うことは絶対や!異論は一切認めへんぞ!」みたいなやり方が、もう完全に時代遅れやし、熱中症で死人や病人まで出してしもて、そらみんなスポーツやりたいと思えへんようになってきたわけで。

 

でも「このままやったらアカン」って気づいて、近年は真逆のやり方に変わってきてるやろ?当たり前や。プレイヤーにとって、「楽しい」「監督との距離が近いし、関係がフラット」「自分らしい能力が伸びる」って感じられるようなやり方にどんどんシフトしてる。本来そうあるのが当たり前やのにな。

 

プレイヤーは監督のための奴隷ちゃうやろ?プレイヤーのために監督がおるわけやろ?そこをはき違えていた監督や体制が、なんか絶対的に正しいみたいに思われてきていただけで。スポ根宗教は、もう時代遅れや。

 

そんな時代やのに、最近新しく出てきた英会話スクールは、なんやわかれへんけど、「スポ根」式のやり方を、さも新しい考え方のように堂々と打ち出してるねんな。アホかと。PROGRITOだの、ライザップだのがその典型や。

 

「1日3時間のオンラインレッスン、1週間で21時間、それを2か月、死んでもやれ!」「うちのメソッドと教材を信じてやれば必ず結果が出る!」みたいな詰め込み勉強やらせてな、「これだけ特訓したから大丈夫!」と思わせる。

 

まあ確かに、その英会話スクールの講師が言うところの「メソッド」とか「教材」どおりの知識だけは身につくやろうな。

 

でもそれでホンマに外国人とコミュニケーションできるんか?海外に出て異文化の中に身を置いたとき、そんなメソッドと教材に凝り固まった英語でホンマに戦えるんか?

 

手段が目的になってへんか?日本語のOSのままで、パンクするまで英語を詰め込んでへんか?

 

筋トレと球拾いと千本ノックを必死でやったから、ゲッツー取れるんか?すぐ二塁打だのホームランだの打てるんか?そんなわけないやろ!

 

語学っちゅーものはな、いわばほぼ変化球のバッティングと予測できない守備の連続や。

 

2か月3か月、スポ根式のレッスンを朝から晩までやってて、いきなり海外で外国人とスムーズにやりとりできるわけがないねん。

 

そんなことやるんやったらな、「どの国のどんな人たちと、どんな場で、どんな話(商談・雑談)をする上で、必要なトレーニングはなにか?」って考えて、そこからスタートするほうがよっぽど効率的やし、効果的。

 

無理してなんでもかんでも詰め込んでいくんやなくて、アンタにとって「本当に必要なもの」常に考えて選んで、それを「ライフワーク」として続けていく、っちゅうやり方。これが実は一番早いし、一度身に着いたら離れへん。

 

ある意味、講師側は、生徒以上に努力しなアカンねん。メソッドも教材もヘッタクレもあれへん。

 

一人ひとりの生徒の「本当に必要なもの」を正確に受け止めて、生徒が習得するために効率的・効果的なレッスンを、毎回事前に必死で考えて、「Good Job」せなアカンねん。

 

エラソウにふんぞり返った講師にヘコヘコして、スポ根式で勝手に決められた「メソッド」だの「教材」だのの詰め込みなんかやったって、時間とお金の無駄や!時代遅れも甚だしいわ…。

 

 

誰のために「英会話スクール」があるのか?ということです。

野球好きの仙人さま、例えが全部野球ベースになっていますね(苦笑)。

 

ちょっと極端な表現ですけど、仙人さまは、「英会話スクールの講師が『絶対的君主』で、生徒はその『従者』として尽くすことが自分のためだと思っている」ということに憤っているのだと思うのですね。

 

でも、冷静に考えると、そのやり方は誰のため?っていう疑問に行きつくわけです。

 

本来、生徒のために英会話スクールの講師が在るわけなのに、生徒の意向をスルーして「まずウチのメソッドを教材どおりにやらないと、『意向』に沿った英語なんてできるわけがない」っていう洗脳をしてしまうわけですから。

 

みなさんは、「勉強!勉強!!」と詰め込んだ受験英語、外国人とコミュニケーションする上で、本当に役に立っていますか?

 

必死で勉強して取得したTOEICハイスコアを武器に、ご自分のビジネスに沿ったプレゼンテーションの場で、外国人にガンガン質問をされても、難なく答えられますか?会議が煮詰まってきた時に、その場をうまくムードメイキングできますか?

 

言われるがままに詰め込みで勉強した語学なんて、いざという時にはぜんぜん「使えない」んですよ。頭のいいみなさん、心の奥ではわかっていらっしゃるんじゃないですか?

 

それをあたかも、「短期間で実戦的な英語・英会話を身につけられる新しい手法!」みたいに宣伝している英会話スクールに大枚をはたく前に、ちょっと冷静に考えてみて欲しいのです。

 

本当にあなたにとって必要な英語・英会話を身につける上で、「絶対君主(英会話スクールの講師)の従者」みたいなやり方は、本末転倒も甚だしいことに、きっと気づくはずです。

 

ちょっと過激な言い方ですが、「自分(生徒/君主)はこういう英語・英会話を身につけたいのだから、それを実現するためのやり方を、あなた(講師/従者)考えて実践してくれ!」っていう姿勢が、本来あるべき姿ではないでしょうか?

 

 

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