「ネイティブの英語」を身に付けたいと思っている人は多いのとちゃうか?でもわしに言わせれば、「イギリス英語」「アメリカ英語」「ネイティブ」とかいう考え方自体が、もうとっくに時代遅れ。どこまでいっても、それは“猿真似英語”でしかあらへん。
どういうことかっちゅーと、日本人であれば日本人カルチャーに寄った「日本人の英語」を発信せんかったら、本当の意味で英語での発信はできひんのちゃうんか?っていうこと。いや、日本人なんて大それたことは考えんでもええねん。大事なのは、“イギリス人が話すような英語をしゃべろう”とすることじゃなく、自分のキャラクターに合わせた「My english=『Me』」を話せるようになる、ということや。
「やっぱり英語はクイーンズイングリッシュね♪」とか、そんなこというてる場合ちゃうでー!
もしかしたら、英語に対して過大評価をしているのかもしれませんね。
つまりは、「ネイティブ」が意味することって何なの?という話です。「ネイティブの英語を身に付けたい」という考えからは、英語という「言語の一種」に対して、どこかに本当に正しいものがある、と信じ込む浅い考えが見えてきます。アメリカにおいては、中西部の中産階級の人々が話すものが、いわゆる“標準語的な英語”と言われることもありますが、それ以外の地域で話されている英語には、みんなどこかしら独自性があるんです。
どこの国の言葉にも、何かしら特徴がありますよね?わかりやすくいえば、訛りがあります。アメリカ人に「本当の本当に、君の英語は訛りはないのか?」と聞いたら、みんな黙りこくるはずです。
自分たちの言語を背景にした英語は正しくない…そう思いますか?そんなことは決してありません。例えば、“Long time no see”という言葉。これはご存知の通り、「お久しぶり!」という意味ですが、そもそもはチャイナタウンで生まれた言い回しなんです。中国語の「好久不見」という言葉が語源とされていて、漢字の並びそのままを英語にしたような言葉なのですが、今では英語圏の国でしっかり市民権を得ていますよね。中国をルーツとする人々が、自国の言葉を背景にして独自に英語をカスタマイズした、とてもいい例なのではないでしょうか?
なにも、日本的に英語を崩せ、と言っているのではありません。厳格なお手本としてそこに「ネイティブ英語」があるわけではない、ということを理解してほしいだけなのです。
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