もちろん、TOEICは悪くない。まあ、実用性うんぬんを取りざたして批判している人もいるが、そんなもん、何事でも探せば悪いところはいくらでもあるからな。ここでワシが言いたいのは、TOEICのスコアをビジネス英語の指標としているような企業が多いことに対して、そんなん全然意味がない!っちゅうことなんや。
TOEICのスコアは、いってみれば「経由地」みたいなもの。ある程度の英語の素地はありますよ、というポイントや。そこを経由して、じゃあどんなビジネスを展開していくか、が大事やろ?TOEICのスコアばかりに気を取られるって、「あと2キロ痩せたら幸せになれる」みたいな考え方に似てるよな。愚かなこと、この上なし、や。
スコアは伸ばせなくても、社員の英語力を伸ばすことはできます。
もし、英語をビジネスに上手に使うことを考えている経営者の人がこれを読んでくださっているとしたら、こうお願いしたいのです。会社からも、ビジネス用の英語習得に援護射撃してあげてください、と。
TOEICのスコアだけで海外担当を決めちゃうような乱暴な真似は避けたい。きっとそう思っていらっしゃるはずです。でも、ほかに基準がないから仕方がない、そう判断していてはダメです。能動的なアプローチだってあるのです。
まず、基本的な英語への考え方は仙人様のおっしゃっている通りだと思います。そこに加えるべきは、「個別のケース」という考え方です。金融商品についてディスカッションするために必要な英語表現はどういうものか。支社設立のために重要なネゴシエーションのためにはどんな英会話が理想的か。優秀な自社のプロダクトを売り込むためのボキャブラリーは何か。そういうビジネスに直結した英語を、社員の方と一緒に模索するような機会をつくったらいかがでしょうか?なんでもかんでも、社員の自助努力に任せているだけでは、次のステップには行けないのかもしれませんよ?
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